住宅展示場に使える集客アイデア7選|効果を出すためのポイントを解説

住宅展示場の集客施策は、新規顧客の獲得や購買意欲の高い層に対する購入の後押しに効果的なマーケティング手法の一つだといわれています。しかし、従来の集客施策だけでは成果が伸び悩み、課題を感じているマーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。
住宅展示場で効果的な集客を実現するには、単にイベントを実施するだけでなくWeb施策との連携やターゲット層に合わせた戦略的なアプローチが求められます。
本記事では、住宅展示場の集客に課題を感じている方に向けて具体的な施策のアイデアやポイントをご紹介します。
1.住宅展示場に使える集客アイデア7選
住宅展示場の主なターゲットはファミリー層です。特に住宅購入を具体的に検討しているファミリー層をどれだけ集客し、イベントを通じていかに購買意欲を高められるかが成功のカギを握ります。
住宅展示場の集客や購買意欲向上に活用できる具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
子ども向けのイベント
住宅展示場の集客には、家族連れが訪れやすい環境づくりが欠かせません。子どもが楽しめるイベントを開催することで、展示場への来場を促すことができます。
- 体験ワークショップ(アクセサリー作り、料理など)
- 屋台
- 季節のイベント(クリスマス、バレンタイン、水遊びなど)
- キャラクターショー など
住宅購入を検討するファミリー層にとって、子どもが楽しめるコンテンツがあることは住宅展示場へ足を運ぶ動機の一つになります。例えば料理教室なら「最新キッチン設備での料理体験」などを行い、理想の暮らしをイメージさせることで購買意欲を促進する効果も期待できます。
プレゼント企画
商品券やテーマパークチケットなどのプレゼント企画は、イベントへの関心を高めて来場を促進する効果があります。特にメインターゲットである住宅購入を検討する層に対して来場するきっかけを作る手段として有効です。
単にプレゼントを提供するだけでなく、住宅見学やアンケート回答などと組み合わせることで購買意欲の高い来場者との接点を持つチャンスにもつなげられるでしょう。
スタンプラリー
住宅展示場を効率的に回ってもらうための施策としてはスタンプラリーが効果的です。各モデルハウスや特定エリアを訪れるごとにスタンプを押し、すべて集めるとプレゼントがもらえる形式にすることで自然と回遊率が向上します。
プレゼントを家族向けのもの(お菓子の詰め合わせや子ども向けグッズなど)に設定することで、ファミリー層の参加意欲を高めることができるでしょう。スタンプラリーを通じて展示場全体をくまなく見てもらえるため、各モデルハウスの魅力をより多くの来場者に伝えることができます。
宿泊体験
モデルハウスの住み心地を実際に体験できる宿泊体験プログラムを提供することで、見込み顧客により具体的な生活イメージを持たせることが可能になります。
実際に家具の配置や動線を確認したり、断熱性や防音性といった住空間の快適さを体感できたりするため、購入検討者の意思決定を強く後押しする効果が期待されます。
短時間の見学では分からない細かい住み心地を実際に体験したいと考える購買意欲の高い顧客を集客するには最適の方法です。
相談会
住宅購入に関する疑問を解決できる場を設けることで、購買意欲の高い顧客層を集めることができます。
住宅ローンや税務対策、ライフプランニングなど、購入時に気になるテーマについて、ファイナンシャルプランナーや専門家を招いた相談会を開催すると、具体的な購入相談へとつなげやすくなるでしょう。
専門的なアドバイスを受けることで購入に対する不安を軽減し、意思決定を後押しする効果が期待できます。
見学ツアー
初めて住宅展示場を訪れる人は「どこから見ればよいかわからない」と悩みがちです。専門スタッフが展示場内を案内しながら各モデルハウスの特徴や住宅選びのポイントを解説することで、スムーズな見学をサポートできます。
近年では不動産分野で知名度のあるインフルエンサーを案内役として起用し、SNSでの拡散を狙うケースもあります。
無料託児サービス
特に小さな子どもがいる家庭では長時間の見学が難しいため、託児サービスの有無が来場の決め手になることもあります。購買意欲の高いファミリー層の来場者を獲得するためには、無料の託児サービスを提供、宣伝するのも一つの手です。
展示場内に保育士を配置して子どもが安全に遊べるスペースを設けることで、親は安心して住宅見学や商談に集中できます。
モデルハウスをじっくり見学したいファミリー層にとって利便性の高い環境を整えることで、より効果的な集客が可能になるでしょう。
2.住宅展示場の集客で重要視すべきポイント
住宅展示場の集客において重要なポイントを解説します。
来場者数のみを指標にしない
住宅展示場の集客施策を重視するあまり、「来場者は増えたが成約にはつながらない」という状況に陥ることも少なくありません。
例えば「子ども向けのイベント」や「来場者プレゼント企画」といった施策は来場のきっかけとして非常に効果的です。しかし各モデルハウスそのものの魅力発信や住宅購入の後押しができなければ、単なるコスト増になりかねません。
最も大切なのは最終的な成約数を意識した展示場づくりです。住宅購入を検討している顧客が「この家を建てたい」と思えるような体験を提供できるよう、住宅の魅力や暮らしのイメージが伝わる工夫を施しましょう。
ターゲットを明確化する
住宅展示場では、戸建て住宅の購入を検討するファミリー層が主なターゲットとなるケースが多いですが、年齢や家族構成、ライフスタイルなどの属性を具体化することで、より効果的な施策を打ち出せます。
例えば、二世帯住宅を検討している顧客に向けてはバリアフリー住宅をテーマにしたモデルハウスを展示したり、高齢者向けの住宅相談会を開催したりすることで、関心を高められます。ターゲット層のニーズに応じた情報や体験を提供し、成約につながる来場者を増やしていきましょう。
Web集客施策と組み合わせる
集客数を底上げし、購買意欲の高い顧客を集めるためには、Webを活用した広報が欠かせません。
SNSを活用して住宅展示場のイベントを宣伝することで、ターゲット層へ効率的にアプローチできます。また、専用のWebサイトを作成し、モデルハウスの情報やイベントの詳細を掲載して、興味を持った顧客がスムーズに情報へアクセスできる環境を整えましょう。
さらに、次回の集客を見据えてイベント後にSNSでのシェアを促すキャンペーンを開催するのも有効です。来場者にイベントの感想を投稿してもらう仕組みを作ることで、自然な口コミを生み出し、新たな見込み客を呼び込むことができます。
3.住宅展示場での集客事例
実際に住宅展示場で行われた集客の事例をご紹介します。
キャラクターショー
子ども向けのイベントとして特に人気が高いのがキャラクターショーです。
キャラクターショーの事例としては、実際に知名度の高い特撮ヒーローやアニメキャラクターのショーを開催し、同じ住宅展示場でモデルハウスの見学や家づくりの相談会を実施するなどが挙げられます。
ショーをきっかけに来場した顧客に対しては住宅展示場内での特典付きアンケートやスタンプラリーを活用し、住宅購入への関心を高める施策を取り入れるのも効果的です。
家族の楽しい思い出とともに住宅展示場の印象を強く残すことで、来場者のロイヤルティ向上にもつながります。
来場者に福袋プレゼント
プレゼント企画と季節イベントを組み合わせた集客施策も効果的です。
実際に1月限定で来場者に福袋を無料でプレゼントするキャンペーンを実施した事例をご紹介します。住宅購入を検討中の来場者にアンケートを実施し、回答した来場者にはもれなく3種類から選べる福袋をプレゼントする施策を実施しました。
来場者プレゼント企画は本事例のようにアンケートとセットで実施することにより、追客施策に結びつけやすくなるというメリットもあります。
家の機能性をチェックできる宿泊体験
夏季限定でモデルハウスへの宿泊体験を実施することで、実際の住み心地を体感してもらう施策を行った事例です。
木造住宅は特に「空調が効きにくい」「夏場はフローリングの床がべたつきそう」といった先入観を持つ人も多いため、暑い時期にあえて宿泊してもらうことで快適さを体感し、住空間への不安を払拭することが可能です。
(集客方法によりますが)宿泊体験を利用する顧客は購買意欲が高い傾向にあるため、適切に対応できれば成約率の向上にもつなげやすいでしょう。
4.まとめ
住宅展示場の集客施策では、来場者を増やすだけにとどまらず、購買意欲の高い顧客を引き寄せるイベントにするための戦略が重要です。
来場者増の施策を行うのはもちろん、住宅購入の後押しにつながる仕組みを構築するよう意識することが最終的な成功につながります。
またWebやSNSでのイベント告知や参加者への口コミ促進など、さまざまなチャネルを併用しながら集客を進めていきましょう。