不動産業界の集客にはSNSが最適?運用方法や成功パターンを徹底解説

不動産投資の基礎知識:初心者向けに徹底解説
SHINWA'S PICKS編集部

不動産業界の集客施策として近年SNSが注目を集めています。

SNSは導入のハードルが低く誰でも利用できるメリットがある一方で、競合が多く戦略的な施策展開なしでは集客の効果は見込めません。

本記事では不動産業界におけるSNSの運用方法、成功パターンについて分かりやすく解説します。

1.なぜ不動産業界の集客でSNSが利用されるのか

スマートフォンの普及に伴って多くの顧客が物件情報をオンラインで収集するようになり、不動産業界でもオンライン戦略が求められる時代になりました。特にSNSは非対面でのコミュニケーション手段として注目されており、企業や個人がSNSを活用して物件情報や最新トレンドを発信するのが一般的になっています。

またSNS広告は友人や知人の投稿と一緒に表示されるため親近感を与えやすく、ブランドの認知度向上や信頼感の構築に効果的です。

顧客との距離感を縮めるコミュニケーションの場、そして他社との差別化を図る手段として重宝されており、SNSは年々競争が激化する不動産業界において顧客獲得の要として広がりを見せています。

2.不動産業界でSNSを利用するメリット

不動産業界でSNSを利用するメリットは以下の通りです。

視認性の高い情報を発信できる

SNSは動画・画像を使ったコンテンツを見やすく発信するのに最適です。

不動産業界は物件の様子が伝わりやすく臨場感のあるコンテンツが好まれるため、画像や動画を多用するSNSと相性が良いといえます。

潜在顧客にアプローチできる

新規顧客の獲得には認知度の向上が不可欠ですが、自社の存在を知らない顧客層に認知してもらうのは簡単ではありません。

拡散性が高く、知らない人の目に留まりやすいSNSは、潜在顧客にアプローチしたい不動産業界に適しています。

長期的に信頼関係を築ける

SNSは新規顧客の獲得だけでなく、フォロワーとなった見込み客と長期的な接点を持つことも可能です。

特に不動産業界は認知~検討~購入に至るまで長い時間がかかることも珍しくありません。現在は検討段階にない顧客であっても、SNSでの発信を通じて継続的に関係を構築することで将来的な購入につなる効果も期待できます。

安価で利用できる

SNSは無料でアカウントを作ることができるので、気軽に始められるのが費用面でのメリットです。SNS広告もテレビCMなどに比べると予算規模が小さいため、中小企業でも利用できます。

ただし、本格的に効果を出す運用にはそれなりの費用がかかる点については注意が必要です。

3.不動産業界におすすめなSNSは?特徴・集客のポイント

不動産業界のマーケティングで主に用いられるSNSの特徴と、集客活用する際のポイントを解説します。

X(旧Twitter)

Xは「いいね」「リポスト」機能を駆使した高い拡散力があり、リアルタイムで反響を得やすいSNSです。

人気の物件や魅力的なキャンペーン・お役立ち情報などを投稿することで、たくさんのユーザーにサービス情報を届けることができます。

リプライ・DM機能を使ってユーザーとコミュニケーションを取る活用方法も可能です。

Instagram

画像、動画でのおしゃれなコンテンツが好まれるSNSで、現在は老若男女問わず幅広い層に利用されています。

不動産業界においては、デザイナーズ物件などきれいで洗練された物件の宣伝に最適です。

Pinterest

画像・動画を通じてアイデア・インスピレーションをリサーチできる検索重視のSNSとして知られるPinterest。

キーワード検索機能に優れており、ユーザーは自分の興味・関心に沿って検索して投稿(ピン)を探すため、求めるターゲットユーザーに見てもらいやすいのが特徴です。

また、ピンにはWebサイトへのリンクボタンがあるため、誘導したい自社サイト等にリダイレクトしやすいのも特徴です。

YouTube

近年は物件の中を見て回るルームツアーが人気で、企業個人問わず多くの動画が投稿されています。

YouTubeは伝えられる情報量が多く視認性も高いため、物件の周辺施設を詳しく紹介する内容や不動産の専門知識について解説する内容を投稿するのもおすすめです。

Facebook

Facebookは実名登録のユーザーが多く、年齢・居住地などを正確に絞ってターゲティングできます。

年齢層は比較的高めなので、など高額な商材を取り扱うに向いています。

4.不動産業界のSNS集客成功パターン

不動産業界におけるSNS集客の成功パターンをいくつかご紹介します。

パターンA:YouTubeの内見動画で人気沸騰

YouTube登録者3万人以上のチャンネルを運営する不動産会社A。

古民家・リノベマンションなど自社の中古物件を中心に内見動画をアップし、数年の動画投稿で視聴回数100万回超えの動画もあります。

YouTubeの概要欄から自社サイトへ誘導し、会員限定の未公開物件紹介など幅広い施策を行い、成功を収めています。

パターンB:Xでロフト付き物件を紹介

首都圏の付き物件を専門に扱うポータルサイトを運営している不動産会社B。Xのアカウントで募集中物件を紹介しています。

Xは140字以内の短文でポストを作成するため、文字列からの検索がしやすく住所や物件の見どころで情報を絞り込みやすいのがメリットです。4枚まで画像投稿が可能なので、部屋のおしゃれな写真の発信にも適しています。

パターンC:でおしゃれリノベ物件をアップ

販売中の物件を写真や縦長動画で投稿している不動産会社C。

物置や洗面台など気になる室内の様子を分かりやすくおしゃれにまとめており、若者を中心に人気を集めています。

Instagramの長所をうまく運用で、物件への問い合わせも獲得しています。

パターンD:ハウスメーカーに関する専門知識を発信

最後の成功パターンは弊社取り扱いの実例をご紹介します。

住宅系YouTuberとして知られる「まかろにお」さんは、戸建て物件の建設を検討している人向けに大手ハウスメーカーに関するお役立ち情報を発信しています。まかろにおさん個人としては視聴者向けにハウスメーカー選びに関する無料コンサルを実施し、実際にハウスメーカーの担当者へ紹介する施策で成功を収めています。

弊社はハウスメーカーとインフルエンサーの仲介として、過去のお役立ち動画企画でまかろにおさんに各メーカーの担当者を紹介した実績が。

5.まとめ

自社の知名度アップや見込み客との積極的なコミュニケーションを求める企業にとって、SNSは最適な集客施策の一つです。サービスや顧客層の特徴によってSNSを使い分けることで、より高い効果を期待することができます。

ただしSNSは企業・個人問わず利用者数が非常に多いため、発信したコンテンツが埋もれないようにするにはある程度コストをかけた長期的な施策が不可欠です。

で中長期的なリソースを割く余裕がなければ、マーケティング施策に詳しい専門的なに相談してみるのも一つの手でしょう。